木造での配筋検査は通常は一回。基礎部分の鉄筋の確認となります。
ここで確認しているのは、設計通りの鉄筋径を使用し、指定した間隔で鉄筋を組んでいるかどうか。
「定着長さ」と云って鉄筋のつなぎ目が決められた寸法以上でつないであるか、「かぶり厚」という鉄筋の上のコンクリートの厚さが規定以上になっているか・・・なども確認しています。
「かぶり厚」をきちんと取らないと、鉄筋が露出しやすくなり、コンクリートの中性化が進み、万能と思われているRC造も早く劣化してしまいます。
特に今回は海沿い。
塩害もあるので、大変です。
ひと言で「木造」と云えど、やっぱりコンクリートの御世話にはなるのですよね。
そう考えると、石場建ての古民家が100年以上持っているのは、「木」の持つ特性を十分に活かし、基礎を石とし、通気が良い(要はスースーして寒い)からなのか?でも、コンクリートだって、元は天然資源で出来てるんだよね~などと、現場で論議になりましたが、金物の存在も大きいような気がしています。
さて、今回の配筋検査は指摘事項も2か所と少なく、とても綺麗なベースが出来上がりました。
翌日はコンクリートの打設(※生コンクリートを流し込む事)。お天気がギリギリもってくれたようです。
今頃、ホカホカの湯気を立てながら、静かに横たわっていると思います。
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