女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

アイノとアルヴァ二人のアアルト展_ヴィラ・フローラ 夏至に想う湖畔のコテージ

今日は二十四節気の夏至。

日本のある北半球では、一年のうちで最も昼の時間が長い1日。

毎年書いている気がしますが、

6月なのに明日からは昼間の時間が短くなっていきます。。。

まだ夏休みをenjoyしていないのに💦

 

 

夏至で想像するのは、北欧の夏至際『ミッドサマー』

日本とは比べモノにならない程の長い昼間の時間。

(北欧はいつか訪れたいと思いつつ、行った事がありません。。。

行ってみたい、、、)

冬が厳しく長いからこその春・初夏は、きっと私が春にワクワクする気持ち以上に

明るく期待に満ちた季節なのでしょうね。

 

そんな北欧では夏の休暇は3〜4週間とか(羨ましい^^)

皆さん今頃から休暇の過ごし方の予定を立てるそう(物の本情報です)。

 

先週観覧してきたアアルト展。

そこでの展示にあった湖畔に建つ初期の別荘。

ヴィラ・フローラもそんな夏を楽しむ北欧人の夏の住まい。

久々のブログは心惹かれた建築をシェアしたいと思います。

 

 

緊急事態宣言が発令されてしまい、一時閉館していた世田谷美術館。

6/20までだった『二人のアアルト展』は延長してくれるのかな?と思っていたのですが、、、

6月再開したものの、会期は変わらずとの事で、先週いいひさんを誘いようやく行く事ができました。

 

2019年に東京ステーションギャラリーで行われていた「アアルト展」では、

→以前の記事はこちら(別ページに飛びます)

アアルト本人、アアルト事務所に焦点を当てた構成でしたが、

今回は妻のアイノ・アアルト+アルヴァ・アアルトの二人の夫婦に焦点を当てており、

前回、アイノさんの素敵なデザインに魅了された一人として、

この展覧会は是非観たい!!!と思っていたのでした。

 

 

二人のアアルトが新婚旅行で訪れたイタリアに魅了され、

デザインヒントを得て提案したエスキス(実現せず)のプロローグは、

若き建築家夫妻の行動が微笑ましく、

イタリア好きの自分としても、共感してしまいました。

 

何より『日常にこそデザインを』と唱うアイノ。

住まいに使いやすさ(機能性)、過ごしやすさ(快適性)を求め、

小さくても心地よく暮らせる美しい住まい。

今現在、日本で求められている住まいへのテーゼではないでしょうか。

 

↑ アアルトハウスのキッチン

 

有名なマイレア邸、アアルトハウス(ここのキッチンはとても素敵!)、

バイミオのサナトリウムなどなども模型と共にありましたが、私が心惹かれてしまったのは、

アイノ設計の夏の家『ヴィラ・フローラ』

(フローラはアルヴァ・アアルトが敬愛する継母フローラ・アアルトから取った名称)

 

 

アアルト事務所、初期の作品です。

 

湖畔に面した夏の家は、カバードポーチを持つ切り妻の草屋根の平家の住まい。

夏の家ですがフィンランドらしく、キッチン以外にも暖炉を携えています。

寝室とリビング、そしてキッチンと、必要最低限の機能は

家族四人が夏に暮らすには充分な広さ。

アアルト夫妻が求める住まいの原点ではないでしょうか。

その佇まいも素敵で憧れます。

 

 

 

今展示には、貴重なファミリーコレクションも多くあり、

写真や絵、スケッチの中には、このヴィラ・フローラでの家族写真や映像もありました。

現在、草屋根は金属屋根に代わっているそうですが、見学もできるとか。

いつか訪れたい建築の一つです。

 

 

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。

皆さまにとって、住まいが心地よい場所でありますよう。

よろしかったら過去記事もどうぞ ↓

心を満たす_この春の展覧会を駆け足で♪

一年で一番おひさまが出ている日_夏至

夏至_日射遮蔽を考える

 

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