暖かだったり、急に冷えたりの今日この頃。
事務所のPCの調子が悪く、新しいMacがやってくるまで
ハラハラしながら使用していましたが、今週ようやく到着し、
現場の合間に移行作業を終え、やっと通常モードで仕事が出来るようになりました。
ほっ。
もうパソコンや携帯・スマホがある事が当たり前の日常となり、
お打合せをしていても『FAX、固定電話は要りません』という方も多くなりましたね。
デスクトップ型パソコンも家庭では少なくなり、タブレットで済ます方も多いとか。
先日、最近の新社会人はパソコンの使い方を知らない人も多いと聞き驚きましたが、
スマホやタブレットにエクセルやワード、パワポも入るので確かに、、、という気もします。
そういえば、我が家の次男も学生時代はスマホでポチポチして、
大学のサーバーにUPし、大学のPCで文章の訂正などを行っていたようで、
長男の時の使い方とはかなり違うなぁと感じました。
電化製品やIT関係のコトは日進月歩。
少し前まではエアコンやTVや冷蔵庫などもキッチリ納めて、
スッキリされたいというご要望も多かったと思いますが、
あまりガチガチに固めてしまうと後で困るので、最近は汎用性を持たせたレイアウトでご提案する事が多くなりました。
(これも、汎用性を考えるあまり、何でも入る大きさ、、、、という方向性に進むと
逆にレイアウトできなくなるため、落とし所の寸法が大切ですね。)
11月から工事が始まった、三鷹の二世帯リフォーム。
エアコンやロスナイなど、
当時としてはハイスペックな設備がいろいろと入っており、、、
それらを更新するには既にサイズが合わず、撤去の方向で工事が進んでいます。
なので設備機器に関してはいろいろと思う事が多い、今日この頃です。
さて住まいながらの絶賛工事中のこの現場。。。
築30年過ぎの一戸建てですが、当時としてはハイスペックな建物でした。
床・壁・天井・屋根に断熱材が施され、筋交いには金物も取り付けられており、
基礎も防湿コンクリートがきちんと打たれています。
(実施図面がきちんと保存されておりましたので、そちらで確認。)
工事後は1Fにお住まいになる、
Tさん。
この家はご主人のご両親との二世帯住宅として建てられたそうです。
ところが建設中にご主人が病に倒れ、完成した新居に入る事なく亡くなられたとか。
当時は小さなお子さん達を抱え、
ご主人の闘病に寄り添い、
新居の打合せを行ったそう。
そのため、その頃の打合せの記憶があまりなく、、、
そのほとんどをご主人のお父様(義父)に委ねながらの家づくりだったとか。
ご主人亡き後、再就職をし、お子さん達を育て上げ、義理のご両親を見取り、
この度、娘さんご夫婦と共に暮らされる事になってリフォームを検討される事に。
最初のご要望としては、義父母の暮らしていた1Fは設備機器の刷新と対面キッチンを。
娘さんご夫婦は趣味の自転車を楽しむため、玄関土間を持ちたい。
そして外装のメンテナンスを行いたいという事でした。
対面キッチンにするため、耐力壁である筋交を抜かなければいけない箇所がいくつか、、、
現況の耐震評点はそれほど悪くなかったのですが、筋交や柱を動かす必要から、
やはり構造的に耐震補強の計算を行うことにしました。
構造の確認をするならば、もう少し間取り変更も可能では、、、という事で、
当初のお化粧程度のリフォームから、もう少し暮らしやすくなるよう、
補強を行いながら若干の間取り変更も行うことになりました。
サッシはシングルサッシなのですが、ご予算と、、、
今現在、結露もなく寒さ暑さも気にならないという事から、今回は触らない事に。
間取り改変に伴って外壁側や床を剥がす部分のみ、断熱材を入れ替える事に。
↓ 解体時に構造部分を確認しましたが、当時のモノになりますが、筋交金物を確認。
新たな耐力壁は、場所により構造用合板と壁をあまり壊さない箇所では、
ダイケンの壁大将という耐力壁を使用しました。↓
元々玄関2つの完全分離の二世帯住宅だった事もあり、
工事は年内に1F部分を。
年末年始を挟み、年明けから2Fと玄関の工事を行う事になっています。
初めは住設が新しくきれいになれば、、、とおっしゃっていたTさんでしたが、
お嬢様達との打合せでタイルサンプルなどを見始めたことがキッカケで、
今回、洗面所とキッチン背面をタイル貼りにされる事に!
ある日「前の時はあまり考える余裕が無かったから。迷ってごめんなさいね。」と。。。
そして住設ショールームにて「いろいろ選べて楽しいわね」と仰る姿が印象的でした。
Tさんは洗練されたマダムのような印象の方。
元々の住まいの佇まいを活かしながら、
Tさんらしい空間に生まれ変わる予定です。
住まいながらのリフォームは、いろいろと不便な事も多く、
基本的にはあまりお勧めできませんが、現場に行く度にお会いするTさんが
完成を楽しみにしてくださる事を感じられるのは、私にとっては幸せな時間です。
今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さまにとって、住まいが心地よい場所でありますよう。
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年を重ねてのリノベ。家づくりhistory_りすと暮らすいえVOL.1
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