女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

魂抜きの儀と着工式_牟礼のいえ

 

昨年1月から設計の始まっていた、築40年程の平家の和風住宅リノベ。

2月中旬にお仏壇と神棚を一時的に移動するため、

『魂抜きの儀』と新築の地鎮祭の代わりの『着工式』が執り行われました。

 

 

お仏壇なのでお寺から、お坊さんがいらっしゃっての式。

そのため『お焼香』がありました!!!

最初にお焼香について説明がありましたが、

『煙』と『香』は、仏様への贈り物、御供物なのだそうです。

お葬式や亡き人(仏様)を慎むだけの道具ではないとの事。

この説明がとても腑に落ちて、納得できました。

私も工事の安全を祈願して、お焼香させていただきました。

 

無事に式も終了し、着工までにお荷物を移動していただく日々。。。。。

これが、、、なかなか大変だった模様💦

建て替えもリノベも、仮住まいがあるため引越しを2回!!!する事になるのですが、

本当にこれは労力が必要ですよね。

(経験者は語る、、、😅 もうやりたく無いです、、、、)

 

そして施主のKさんご家族の頑張りで、無事3月から着工しました。

 

 

Kさん宅は、昔ながらのハレとケを分けて暮らしていらっしゃる、お住まい。

茅葺の平家だった住まいを、先代のお父様が建て替えし、

その際に大黒柱などは再利用し、欅の柱は床材として挽き利用したそうです。

立派な入母屋の住宅では、

盆暮れ、お祭り、寄り合いなどで人々が集まるため、

建具を外せば広間にもなる田の字の間取り。

少しづつ増改築を重ねて今日まで暮らされていました。

今回は、その風情やたたずまいを残したまま息子さん世代に残し、

ご自分たちも暮らしやすくするためのリノベーション。

 

・耐震補強で評点1.5にする。

・佇まいは残す。

・冬の底冷えを軽減する。

・夏の暑さを緩和する。

・将来的に車椅子利用も考慮する。

 

これらをポイントに設計が始まりました。

昔よりは会合などは少なくなってきたとは言え、

親世代ではまだ人寄せ(お客様を呼ぶ事を指すそうです)があり、

お座布団や座卓、食器など、一般家庭よりも多く納戸や収納が必要な中、

けれど日常ではそれほど使用しないモノもあり、収納確保に頭を悩ませました。

 

また、壁が少なく開口部の多い間取りの中での耐震補強にも。。。。。

今回は仕口ダンパーという金物を使用しての補強をする方針で

耐震補強の計算をしています。

 

リフォーム現場は事前に調査を行っていても、予期せぬ事が多々あり💦

現場に行き、事務所に戻り再計算をする事も、、、、

それでも今のところは順調に進んでいます。

資材不足の今日この頃ですが、無事に竣工まで工程通り進む事を祈りながら

今日も現場から帰宅しました。

 

今日もここまでお付き合いくださり

ありがとうございました♪

皆様にとって、心地よく暮らしを楽しめる日々でありますよう。

 

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自転車のための玄関土間_間取りの話
リノベーションの現場から_解体工事が終わりました。
安心のためと心地よさのための工事_耐震補強終わりました♪

 

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