『和のゲストハウスを』とのご希望のお客様。伝統構法の土壁でのご提案をしたところ快諾をいただきました。
スピカ建築工房初の竹小舞土壁のいえとなりました。施工中の竹小舞が鳥かごのようで美しかったです。
一部に古材の梁を利用し、伝統構法である貫を利用した土壁の家。温泉を引き込んだ在来の浴室は青森ひばを内装に使用しました。
造作洗面台には、施主支給品の有田の作家さんの洗面ボウルを入れ、大津塗り仕上げや土壁中塗り仕上げなどを取り入れた和の住まいです。
『千鳥のいえ』の由来になった、吹き抜け部分の手すりには千鳥の透かし掘り。
お客様のお好きなモチーフを採り入れました。
熱海という温暖な地だったため、屋根・床には断熱材を施しましたが、壁面には敢えて断熱材を入れていません。
温熱計算上は次世代省エネ基準に近い数値となり、ご使用いただいた体感は『夏涼しく、冬暖かい』との事です。
合板等の新建材を一切使用していない、本来の自然素材の家となりました。
静岡県熱海市 木造2階(伝統構法/土壁) 2011年11月竣工