空間の記憶＿リノベーションをする意味

連休中日ですね。

 

先日のR不動産の吉里さん（以前の記事はこちら）は、R不動産の仕事を

「空間をイノベーションする」する事だと仰っていました。

 

Re＿innovation　＝リノベーション

と

Re＿form＝リフォーム

 

リフォームとリノベーションの違いとは？

リノベーションとリフォームは混同されやすい言葉である。

どちらも住宅に手を加える点では同じだが、

厳密にはその目的の部分で次のような違いがある。

リフォームは「老朽化した建物を建築当初の性能に戻すこと」を指し、

元に戻すための修復の意味合いが強い。

古くなったキッチンを新しいものに変えることや、

汚れた壁紙を張り替えるなどの小規模な工事は「リフォーム」に分類される。

一方リノベーションは、修復だけでなく

「用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりする」行為も含むため、

より良く作り替えるという目的が含まれている。

工事の規模も、間取りの変更を伴うような大規模なものを指すことが多い。

Wikipediaより引用

イノベーションという言葉から来ているように、

空間に新しい役割、機能を持たせるような、

そんな意味合いが強いように感じます。

自宅は築20年の狭小建売り住宅。

自宅のリノベーションを行うにあたって、

一時期建て替えも視野に入れていました。

・新築の方が自分たちの希望をより反映できる

という理由からですが、まだローン完済していなかった事（汗）、

昨年亡くなった父が手を入れた部分への愛着もあり、

リノベーションへと舵を切りました。

 

築20年という年数は微妙です。

メンテナンスとして、手を入れる必要はある。

けれど、まだ使用に耐えうる。

経年変化に耐える素材を使用していれば、味が出て良い頃でしょうし、

構造がしっかりしていれば、問題もありません。

ところが我が家は、構造的に不安定。補強は必須でした。

また、仕事として住宅医調査や劣化調査を行なっているうちに、

この建物の内部も確認したい。

温熱環境を整えると、どれ位変わるのか、

自分の体感として知りたい。

そんな気持ちもありました。

＊　　　＊　　　＊　　　＊　　　＊

リフォームは空間の記憶をすべて消してしまう程、

大胆な提案も出来ますし、

古いモノの良さを残しながら新しいモノを取入れた提案もできます。

我が家、スピカ邸では

・父が手を入れたロフトを残す。

・必要な箇所に、適切な収納を設ける。

・事務所機能を持たせる。

・人が集まる心地よいリビングをつくる。

・対面キッチンを取入れる。

この5つを取捨選択する際の基本としました。

もちろん、耐震・温熱環境の充実が大前提です。

 

その結果、コストの兼ね合いもあり、、、、

・階段はそのまま使用

・外壁は極力触らず、断熱材は内側から

・サッシ改修は居室のみ

・トイレは一カ所

と、方針を決めました。

 

こう書くと、サクっと割り切ったように聞こえますが、、、

ここまで、かなり迷走しています。

自分がナビゲーターであり、施主のひとりなので、、、(๑˃̵ᴗ˂̵)و

その度に、自分が望んでいた5つの基本に立ち返り、

望む住まいを

望む仕事場を

イメージし、割り切っていきました。

 

インテリアも迷い、楽しみながら、

オトナ可愛いく、

甘すぎず、スッキリと見えるよう。

 

そうやって、竣工した我が家は、

今までの住まいの面影はほとんどないのですが、

空間としては残っている部分が多々あるので、

身体が空間を記憶していて、

不思議な気持ちになる事がよくあります。

長くなりましたが、ここから数回にわけて

リノベ後の自邸記事をUPしたいと思います。

（間が空かないよう、、、頑張ります。。。）

 

今日もここまでありがとうございました。

皆さまにとって、住まいが心地よい場所でありますよう。

 

よろしかったら過去記事も。

医者の不養生ならぬ、建築家の？

きらきらする朝に

暮らしと家®オープンハウスのお知らせ（オープンハウスは終了しました）

 

 

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