3月始めに、昨年に引き渡した熱海のお客様のところに行ってきました。
ユニットで設計したRCの物件と、私の担当した千鳥の家と呼んでいる伝統構法のゲストハウス。
敷地全体の造園の2期工事開始と灌水工事の打合せ、それに合わせて大工さん達も現場に来たので、千鳥の家の方のちょっとした点検作業も行ってもらいました。
実はちょっと気になることがあり、それも確認してもらったのですが、とり越し苦労という事で、ひと安心。
ところで年末にお客様から、竣工お祝いにお呼ばれして千鳥の家に皆で一泊させてもらいました。
熱海とはいえ、冬の寒い時期の土壁の家はどんなだろうかと、皆、興味津々。使用していない時期が多いのですが、放射温度計で壁・床・天井を測ってみると、床・壁は9℃位。天井は10.5℃。天井にはウールの断熱材が入っているから、若干高いのでしょうか。
エアコン、床暖房を入れ、しばらくすると暖かくなってきました。
エアコンは乾燥するので、就寝時に停止させての翌朝。雨戸は閉めずに寝たので、太陽が降り注ぎ、日の当たるところは25℃。皆の感想は、「寒さはあまり気にならない」との事でしたが、私もあまり気になりませんでした。
千鳥のいえは、立地と夏向きのゲストハウスというコンセプトと土壁だったため、屋根面にのみ断熱材を入れました。温熱環境の数値で示すとQ値6.1(昭和55年レベル?)、μ値0.05(ものすごく良いです!)。
予想通りの夏の日射遮蔽が抜群の家となりました。Q値の割に、冬でも気持ちよく過ごせるのは、土壁の蓄熱量の多さと考えています。
ゲストハウスという建物の性格上、常時温めて蓄熱しておくことができないのが残念です。
今日もアクセスいただき、感謝します。皆さんに幸せが訪れますように。
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