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すっかりご無沙汰しております(笑)。

ブログ更新を怠り、早3週間・・・いろんな方から「大丈夫ですか?」とのメールをいただいてしまいました。

あまりに更新しなかったので、ご心配をおかけしてしまったようなのですが無事帰国し、翌日から通常業務を行っていました。読んでくださる方が居てくれるのだなぁと、感謝の気持ちともう少しコンスタントに更新しようと、反省しきりです。

実は今回の南ツアーには、宿題も付いていて(行くまで気が付かなかった)。

それぞれが割り当てられた「視察先についての報告書をまとめる」作業があったのです!

日常業務やセミナーや、いろんな事を言い訳に後回しにしながら、先日ようやく提出しました。ほっ。

スイス視察は超ハードスケジュールでしたが、大変有意義でいろんな意味で日本という国を考える事ができました。

住宅についても熱損失を少なくするために窓を小さくする、伝統的な住宅から、パッシブの考え方を採り入れた南面に大きな開口部を持つ住宅が増えてきていました。

スイスでは(欧米諸国は皆そうかもしれませんが)住宅は資産価値を持った物として考えられ、日本のように古家の価値が下がったりはしません。そのため、100年以上経っている木造住宅が普通に村として存在していました。

勿論、チューリッヒのような大都会は普通に「街」ではありましたが、こちらは石の建築物の文化があるので、古い教会などが現存しています。

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バスで移動していると、丘陵地帯に木造住宅の集落が現れては消えていきます。

スイスでは持ち家率は大変低いらしく、賃貸住宅に住んでいる人の方が多いとの事でしたが、それでも住宅への満足度は高いと聞きました。家を持つと云う事は、一つの社会的な財産を持つようなもので大変責任がある事だという認識だそうです。そのため、資産価値があると判断された住宅へは、銀行ローンの融資額なども多いとのこと。伝統的な木造住宅は校倉造りの(ログ)住宅ですが、当たり前のように普通に使われていました。

日本では(特に関東以北)地方都市に行っても、ほぼどこも同じような造りの街並みが続きます。山奥へ行っても日本らしい住宅はあまり見かけないのです。

やはり「夏を旨」としてしまったからでしょうか。古民家は確かに寒すぎます。木と紙で出来ていた日本の民家は、長持ちしなかった訳ではなく、快適でなかったのだと思うのです。

同じ木造文化の日本の民家は、何故こうも消えてしまったのだろうかと、窓外の景色を観て深く考えさせられました。

スイスの緯度は日本の北海道より少し上です。「寒さを旨」としていたのでしょうか。

 

最後まで読んでいいただき、ありがとうございます。

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