美しい小舞が隠され・・・土壁の下塗り、荒壁塗りが終了しました。
下塗りが終了したその日・・・辺り一面に拡がる発酵臭。どこかに牛舎でも?と、周囲を見渡したくなった程です(笑)。
今回の荒壁用の土は、わらスサを入れ練ったものを夏前に現場に搬入していました。充分に発酵された土は、粘りが出ています。
昨年、自主施工で蔵移築をされている方の所へ土塗りに行きましたが・・・これ程匂いがなかったので、ちょっと驚き。都会の真ん中では施工出来ないのでは?と素朴な疑問が沸き起こりましたが、東京23区内でも施工されているそうです。
陽の当たり具合や、風の通り具合で乾燥具合も変わり、室内の風の抜け方がよくわかります。
ところで構造材を表しにする時や土壁の時は、電気類の配線に設計段階からかなり神経を使います。RC造の現場打ち込みのようだなと感じていたのですが、いざ現場が始まると・・・RC造の現場打ち込みの方がラクかもしれないなぁなんて。
写真は土壁下塗りの塗りたて(裏返し塗り前)と、少し乾燥し始めた所。
この後、貫の部分には貫伏せと云うワラをかぶせながら、更に土塗りをする作業があります。
木造防火の安井さんのお話では、土壁は4cmあれば30分の防火性能があるそうです。準防火地域の2階建てならば、充分に使用できますね。都内の皆さま、いかがでしょうか(笑)。
ちなみに、耐力壁としては土壁の厚さが7cm以上必要です。
最後まで読んでいいただき、ありがとうございます。
↓日本ブログ村ランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです。