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日曜日、世田谷にある次大夫堀公園民家園に行ってきました。

世田谷区主催の「すまい・まち学習プログラム」の一環、「こども住まいの探検隊」のお手伝いとして。

本当は今年受講している、宿谷先生の環境セミナー主催のオイコスさんが「夏の民家園に行こう!」という企画を立てており、そのサポーターのハズだったのですが・・・・

いつの間にやら、区のイベントを協力することに。

私は世田谷区民ではないので知りませんでしたが、区民主体のまちづくりを目指して、このようなワークショップを行っているようです。

今回は「古民家編-夏いごこちのいい場所をみつけよう」と銘打って、古民家内で「自分の気持ちよく感じる場所」を探してもらいました。

私の担当班には、小学2年のあゆむ君、5年のみゆう君、がい君と可愛い行動派の男子3人。お母様とお父様が一人づつの計5名。

「正解を求めるのではなく、体感した事から考えてもらえるよう、サポートしてください。」

事前にそう云われていたのですが、意外と難しい面もあり、けれど子供達の発見や感覚に教えられた事、私自身も発見があり、楽しい時間を過ごせました。

まずは予想。

どこが一番気持ち良いと感じると思うか?

一番人気は「土間」。次が縁側のある東南の角部屋。

そして古民家の外部にて、気温・湿度を予想してみたり、放射温度計にて地面や壁の表面温度を測ってみます。

放射温度計は大人も子供も、興味津々。

日なたの地面は55度近くあり、壁面も30度越え。

それが土間の床は33度位と、ぐっと低くなります。

気持ち良く感じるのは、その表面温度が低い所なのか?

我が班の子供達は「風が通るところが気持ちいいっ!」と気付き始めました。

事前に課題が与えられ、それをクリアしてから、どの班も考察。

Sagyo 
  まとめの作業をするのですが・・・正直、2年生には難しいのでは?と思ったのですが、どっこい素晴らしい小学生達。

一緒に話をしていると、どんどん感想を述べ、そして素直に書き込んでいきます。

す、すごい・・・

皆、優秀?

まとめているうちに、あゆむ君だけ「式台」が気持ち良いと予測していたので、「ほんと?」と、確かめに・・・

意外と気持ち良く、またまたここで「何で何で?」と見回しているうちに、「屋根が大きいからじゃないのー?(軒の出が大きい)」「あ、かげがあるから!」「風も通るよ!」と、新たな気付き。

土間は「天井が高いから涼しい」と話しつつ、「じゃ、板の間はどうして涼しくなかったのかなー」と、またまた確かめに行く事に(笑)。

東南の角部屋は、畳の部屋。

天井はそれほど高くないのに「何故、気持ち良い?」。

ヒントをひとつ。

「外も見てみて」

「あー池があるっ!ここで冷やされた風が入ってくるんじゃない?」

などなど、子供達の反応の良さというか、素直さに感動しました。

彼らの家は、都会の一戸建て。

家に畳の部屋はないそうです。

古民家と自分の家、どっちが気持ち良い?と尋ねると、、、、

全員「自分の家ー!!!だって、エアコンあるもん」ガクっ。

エアコンが無ければ、古民家だそうです(苦笑)。

彼らの考察は

◎風は出口がないと、通らない。

◎床は冷たいだけではダメ。

◎風が通る家は気持ちいい。

◎土間は涼しいけれど、ゴロンと休む場所がない。(気持ちいいには、ゴロンが必須)

◎居心地の良い場所は、時間によって変わる。

現代の家に民家の知恵を活かすには・・・との問いには、

◎風の通る、反対側の窓をつくる。

◎軒を大きくとる。

と、立派な発表をしてくれました。

ちょっと親ばかならぬ、サポーターばか?

子供たちとの関わり・・・発見と楽しさで、また体験してみたいです。

Map2 この日発見してくれた事は、そのまま住まいづくりに活かせる事ばかり。

いつか彼らが住まいを持つ年頃になった時に、いろいろ考えてくれると嬉しいです。

断熱材についても、何かヒントをあげたかったなぁ。
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次大夫堀公園は小田急線成城学園前駅より、徒歩15分

23区内?と思われるような、緑豊かな中に小さな昔の村があります。

自主活動で、藍染めや鍛冶・木挽きなどもやっており、古民家好きでなくとも楽しめますよ♪


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