今日はワークショップ【ちょうな編】
せっかく大工さんの作業場へ行くのなら・・・・
と、ユニットメンバーは新たに地下足袋を購入。
ノミ類・作業着も持参し、仕事しに行くんだよね?と、私の冷たい視線を浴びておりました。
が・・・・チャンスがあるなら・・・・と、秘かに私も地下足袋・手袋・作業用ウィンドブレーカーを持参(笑)。
結局、同じ穴のムジナですね。
以前、民家の学校で山林用に購入したものなので、大工さん達の物とは違います。(裏にスパイク付き)
土壁塗り体験の時にも使用し、結構重宝しています。
「ちょうな」は「ちょんな」とも呼び、製材技術が発達する以前は「おが」などと共に、大工仕事には欠かせないものでした。
「ちょうな」はこちら。 柄はえんじゅの木を使用するそうです。
「ちょうながけ」は現代だと「なぐり仕上げ」のようなもの位にしか使用されていないかもしれません。
のこぎりやカンナがけした木材とは、また違った趣が出て私は好きなのですが、床の仕上げなどに使用しても素敵ですよね。
さて、私が「かなばかり」の確認をしている間、一緒に行ったメンバーは指導を受けて「ちょうな」に挑戦。
いいなぁーと、横目でチラっと見ながら、かなばかりを計る私。
「ちょっとやってみます?」の言葉にうんうん頷く私。
既にしっかり地下足袋+ウインドブレーカーなのでした(笑)。
毎度の事ですが、見るとやるとは大違い!!!
「削る」もの・・・と意識していたのですが、実際は「叩く」もののようでした。
「なぐり」とは、よく云ったものだと感心してみたり。
削ろうとすると、うまくいかないのですが、叩こうとするとヘタながらも削れていきます。
ずっとやっていると、その音で上手くいっているかどうかがわかってきて、少しコツがつかめたような(気のせい?)。
他の大工さん達は、黙々と自分達の刻みの仕事を続ける中、これまた黙々とちょうなに挑戦する二人・・・
もーう、暑いし全身使うし、良いダイエットかも。
なんて思っていたら、卓越技能者のお父さんがお手本を見せてくれました。
作業場に小気味よく響く、ちょうなの音。
当たり前ですが、うまい!
何だかシーンとしていたので振りかえると、作業をしていた大工さん達が手を止め、皆さん真剣に見入っています。
「やっぱり、オヤジは上手いな」と呟くのを聞き、伝統技術を継承していく事の大切さを感じます。
伝統の古いものを古いだけでなく、新しいものに繋いでいけたらいいな・・・と思いました。
私の荒いちょうながけは、オヤジの手により綺麗に直され、上棟に向けてスタンバイ中。
この後、施主に見せる色見本を作成したのでした。
木挽きオガ体験は、過去ブログにて→こちら
次のワークショップは「古色塗り」です(笑)。
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