先日の天竜の続きです。(ほとんど備忘録)
さて、下草刈り体験を終え、間伐体験もさせていただきました。私は去年体験したのですが、あの、木の倒れる瞬間は何とも表現しがたく、1本の木が倒れた後に、ぽっかりと見える空が好きです。
今回は、民家の学校スタッフが考案した「杉とひのきの標本作り」も作成したのですが、出来ればいろんな樹種で作りたい!と感じました。
→標本はこちら。
表皮・辺材・心材・葉・実・・・・・と、採取したのですが、ひのきの葉は裏の葉脈が「Y」に見えるそうです。これが「X]だとさわらだとか。自然の造形って面白いですね。
木こりさんのご好意で、切り出した丸太を山の上からワイヤーロープで吊り出す作業を見せていただいたり、山持ちの守屋さんのご自宅(大変古い素敵な民家)見学もさせていただき、盛りだくさんなメニュー。
締めは、去年伐採して埋めた「新月の木」を掘り起こす作業です。私達が見学させていただいた製材所「TSドライ」では、新月期に伐採した木を葉枯らしを行い自然乾燥をしトレーサビリティを行って市場に出しています。「新月伐採」については、まだ科学的に解明されていない部分も多く、賛否両論ではあります。新月期は木のでんぷん質が少なくなるので腐りにくいそうですが、詳しく知りたい方はエルヴィン・トーマの「木とつきあう智恵」を読んでみてください。
そんなこんなで、昨年の木とご対面。左が新月期の木、右が時期を外した木です。新月の木が、絶対腐らない!という事は無いと思いますが、1年経ったこの木は見事に期待通りでした。新月の木はある意味神秘的でもあり、興味もあるのですが、私はTSドライさんの葉枯らし、自然乾燥の方を評価したいなぁ・・・と思ってしまいます。