天竜杉をご存知ですか?材木の中にもブランドがあるのですが、天竜杉もそのうちの一つです。
連休は民家の学校7回講座で静岡県天竜市水窪(みさくぼ)へ準スタッフとして行ってきました。今回は下草刈・・・お恥ずかしい事に、下草のイメージがススキくらいの背の高さの草!だったのです。
・・・が、自分の甘さを思い知りました。
下草といえど、立派な小木なのでした。しかも茨いちごなど、トゲのある種類が多く、痛いことこのうえありません。「いばらの道」とはよく言ったものだなぁと、妙に感心したりして。
スキーなら確実に上級者コースの斜面を落ちないように・・・転びそうになっても、杉の若木は掴まないで、体ひとつで転がって行く様に(笑)と、山持ちの守屋さんから説明を受けての体験です。
本来はこの季節には行いませんが、程よい気候だったため気持ちの良い汗をかけました。本当の作業は暑さとヒルとの戦いだとか・・・・森は人の手によって、育てられているのですね。
国産材は安い外洋材に押され、日本の林業は衰退していきました。その結果、国産材の価格は急落してしまい、材木として育てるまでのコスト分も回収できない事になっているそうです(山から下ろした時の原価として)。
昨年、天竜で守屋さんのお話を伺い、大変考えさせられました。
海外では森林保護のため、伐採が禁じられている地域もありますが、日本の森林は戦後の政策から生まれた人工林が多く、またちょうど使い時となっているそうです。
森を守るには、適切な伐採や植林などの手入れがあってこそです。治水・環境保全のためにも、国産材を利用する人が増えていってくれるといいな・・・と思いました。
手入れのよくされた、あの美しい森を子ども達、そのまた子ども達の代へと手渡していきたいと思います。 この話は、またつづく。