女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

長期優良住宅でできるコト

6月4日から、長期優良住宅制度が施行されました。

長期優良住宅って何?と、思われる方もたくさんいらっしゃると思いますので、

かいつまんで・・・

高度経済成長後の日本の住宅は、使い捨てに近いような造りが多かったのですが、

日本の住宅も海外の住宅市場のように「中古住宅に、資産価値が付く」ようにしよう!

という施策です(要約し過ぎ?)。

木造戸建ては延べ床面積が75㎡以上、

躯体の階高2650㎜以上など、

他にも構造・維持管理・劣化など、いくつかの要件があります。

これらを満たせば、税金控除などが受けられるメリットがあるのですが、

さて、どれくらい?というと・・・・

まずは、

● 住宅ローン減税

一般住宅の控除率1.0%→長期優良住宅の控除率1.2%(最大600万まで)

● 登録免許税

一般住宅の保存登記 1.5/1000→長期優良住宅の保存登記 1.0/1000

● 不動産取得税 

  一般住宅 1200万→長期優良住宅 1300万

● 固定資産税

  一般住宅 1年~3年 1/2 →長期優良住宅 1年~5年 1/2

  など・・・・(但し2013年まで)

● また、ローンを利用しない方にも特別控除があります。

  こちらは2011年12月31日 まで

● フラット35Sの金利優遇など

 また、「長期優良住宅普及促進事業」というものがあり、

こちらは100万の補助(建設費の1割以内)が出ます。

ただし!木造住宅・年間50棟未満施工の会社(で、建てる)を利用しなければなりません。

しかも、年内だけ(ちょっと、どうなの?)なので、もしも現在住宅取得を考えている方!

が、いらっしゃれば、急いでお近くの工務店さん、設計事務所などにご相談くださいね。

おまけに5000棟、申込順です。

(現実的には2010年1月末くらいまでに竣工しないと、間に合いません)

こう書き出すと・・・・

あまりに消費者を急がせ過ぎ?という気がします。

永く愛されるべき住宅なのに、ゆっくり考える暇を与えないというか・・・・

でも、これから新築住宅を考えていらっしゃる方には、朗報には違いないので、

考えてみてくださいね。

良心的な設計事務所や工務店ならば、

スタンダードに近い仕様でもありますので。(コストUPにもなりますが)

古くても愛される、リフォームしながら住める家ならば、

私の好きな古民家こそ、長期優良住宅な気がしますが、

どうでしょ?国土交通省さま。

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

カテゴリー
アーカイブ