日々の業務に追われ、京都旅行が遥か遠くになりにけり。
十四春と書いて、「としはる」と読むそうです。十四春旅館・・・
今回の旅行は、金沢に住むTちゃんと私が幹事でした。ネット検索で町屋旅館をいくつか見つけた中の一つ。
前泊組の女子6人で宿泊させていただきました~
女将さんが嫁がれた、まだ若かりし時は、建て替えたいなぁと思った事もあったそうですが、もう少し・・・と思っているうちに歳月が経ち、今は「大切に後世に伝えていきたいと、思うようになった」と、お話してくださいました。
私の泊まったお部屋には、縁側に面して手仕事の大きな一枚ガラスの建具があり、そのゆらゆらした板ガラスが大変魅力的です。一緒に行ったメンバーの中には、ガラスメーカー社員のNちゃんがおり、「すごーい!!!このサイズを手仕事でやってた事が信じられない!今じゃできない!」と、やはり興味津々。
不陸のない、真直ぐな一枚板のガラスは、それを実現するのに多大な開発努力と研究者の知恵とが詰まっているのだろうけれど、その夢のガラスが普及された現代で、揺らめく板ガラスの方が素敵だ・・・・と思うのは、懐古主義でしょうか。工業製品にはない、不安定さに人は惹きつけられるのでしょうね。
こちらは国の有形文化財指定建物です。指定を受けた事で補修などにお金がかかってしまって・・・と、前出の女将さん。それもあり一見さんお断りの宿を止め、ネットで広くPRを始めたとか。
通りに面した樋は銅製で、80万近かったらしいですが、こちらだけ国の補助金が出たと言ってたなぁ・・・・と、連日の事業仕分けニュースの「街づくり補助事業廃止」という言葉に、反応してしまいました。
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2件のフィードバック
WAWAWA@ガーデンハーモニーさん
こんばんは。
京都は街並みが保存されている所が多いだけに、やはり気になりますよね。
事業仕分け自体は、私も賛成なのですが、効率だけとか成果だけ・・・というのは、どうなんだろうと思ってしまいます。
「文化」って大切ですよね。
お久しぶりです!
なんだか、とっても忙しい毎日のようですね!
ステキなことですね。
>坪庭の向こうには、不釣り合いな高層マンションが・・・
ここに妙に反応しちゃいました。
私も以前、京都に行った時に、借景の素晴らしさで有名(でもマイナーですけど…)な
円通寺で、同じような問題を耳にしました。
借景のイイ感じのところに、マンションが・・・と。
その後、どうなったのかなあ~?
>事業仕分けニュースの「街づくり補助事業廃止」という言葉に、反応~~
ここも同じく、反応しちゃいました。
もちろん、無意味な贅沢や不誠実な無駄は、どんどん削減するべきだと思いますが、
目に見えないもの(雰囲気だとか、美しさだったり…)には、これからはもっともっと
お金をかけるべきじゃないかなあ~なんて、最近は特に思います。
特に次の世代を担う子供世代には、そういうものに触れさせたいな・・・と。
モノは行き渡った時代ですからね。