女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

木材に色を着ける~灰汁(あく)塗り作業

谷を眺めるアトリエの外壁は、板張り。

元設計は杉板+ウッドロングエコ(木材防腐含浸材)だったのですが、

工務店さんの提案でサワラ+灰汁(あく)塗り仕上げとなりました。

杉からサワラへの変更は、減額なのか?甚だ疑問な所なのですが、

ここは工務店のご厚意に甘えるという事で・・・

 

ですが、

灰汁塗りは施主施工。

という事で、

体験好きな私のお手伝いという名のワークショップ!

灰汁は天然の防腐材にもなり、

木材の経年変化で起こる

「シルバーグレー」化を最初から採り入れる事が今回の目的でした。

20110426murakami.jpg

まずは灰を水で溶きます。

それを木表にしておいた板材にデッキブラシでゴシゴシと・・・・

張っていくと見えてしまう小口にも、塗っていきます。

その後天日で干して、一日の作業が終わりました。

本当は乾燥後に、余分な灰を落とす作業があるのですが・・・・

今回はそのまま張るとの事。

今回はお客様お一人でしたので、

工務店の監督さん達にも手伝っていただき、夕方には完了。

 

正直・・・・

平屋で良かったと思いました(笑)。

最初は楽しかったのですが、終了間際は腰が痛くなっていました

(中腰作業が多いから?)。

それでも、施主のMさんが病みあがりにも関わらず、

熱心に作業されるのを見て全部やってしまおう!という気持ちに。

 

天日干しされる板材を眺め・・・

帰り際にMさんが

「こんなに皆で頑張って建てるのだから、沢山活用して楽しんで使いますね。」

と嬉しそうにおっしゃるのを聞き、心地よい達成感に包まれました。

 

シルバーグレーの外壁材が張られるのが楽しみです。

 

※灰汁はアルカリ性なので、素手で触らないでくださいね。

過去のワークショップ系記事はこちら

木材に色を着ける~古色塗り

大工手仕事~ちょうながけ

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材木屋の原点?木挽き(こびき)職人

8月の漆喰体験

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