女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

イエのことは生きること~1985秋の大集会と辰巳渚さんの話

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昨日は埼玉県浦和市で私も賛同している、「forward to1985 energy life」秋の大集会に参加してきました。

第一部はこの運動の言い出しっぺ、野池さんの講演。パッシブな手法を使いながら家庭でのエネルギー消費を現在の半分程にしていこうよという運動は、決して無理強いでもなく、数値だけではない「居心地の良い暮らし」へと導いてくれます。

続く第二部では、その居心地の良い暮らしを受け「辰巳渚」さんの講演。断捨離ブームの中、「捨てる技術」などの著書でも有名な方ですが、「家事塾」なるものを主宰されているそうで、家事から見える事、暮らす事と人との関わりなど、心に響く言葉がたくさんちりばめられた講演は普段の設計で考えている事にもそのまま繋がり、また女性建築士3人で行っている活動「暮らしと家」にも通ずるものがあるなと、感じました。

辰巳さんのご自宅は中古住宅に少しづつ手を入れて、家族のカラーに仕上げていっているそうですが、何枚か見せていただいたスライドの雰囲気からも、辰巳さんの幸せの指標が垣間見えるような気がします。

そして最後は前述のお二人とともに、一般の方も交えたパネラーの方々の現在の住まい方をスライドを交えて説明いただき、各々の年間エネルギー消費量も提示され、野池さんより質問やアドバイスなども出てあっという間の3時間が過ぎていきました。

印象的だったのは、パネラーの皆さんが無理なくパッシブな住まいを受け入れ、自然との共存を楽しんでいる事。それぞれがご自分の暮らしを楽しみ、四季折々に暮らしの工夫をされている姿には共感を覚えました。夏冬で食事を取る場所を1階2階で変えていらっしゃる方は最初の自己紹介で「ずぼら夫婦」とおっしゃっていましたが、その手間を厭わない姿勢には「ずぼら」という言葉は当てはまりません。その辺り、野池さんに突っ込まれていましたが(笑)当のご本人はその家では「当たり前の事」と受け止めて暮らしていらっしゃる様子にも好感を持てました。

住まいは人を育てるのか、住まい手と共に成長する家。いいですよね。

1985運動はこれからも続いていきます。持続可能な社会を続けていくために、皆さんも参加してみませんか?

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今日もアクセスいただいた事、深く感謝致します。皆さんにたくさんの幸せが訪れますように。

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