女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

スピカ建築工房の家づくりのキホン

スピカ建築工房では自立循環型住宅の考え方を基本としています。 

*自立循環型住宅ってなあに?*

「気候や敷地特性などの住宅の立地条件および住まい方に応じて、極力自然エネルギーを活用し、居住性や利便性の水準を向上させつつ、居住時のエネルギー消費量(CO2)を2000年頃の標準的な住宅と比較して半減することが可能な住宅をいいます。」

※国土交通省監修、財団法人 建築環境・省エネルギー機構発行:自立循環型住宅への設計ガイドラインより

それって、結局どんな家なんだろう?

☑ お日さまや風と仲良くなる

  • それは⇒ あまり機械に頼らず、夏は風を抜き、冬は陽の光を採り入れる。そんな自然と仲良くした、開けたり閉めたりの生活。そしてそれは、エネルギーを節約する事にもつながり、快適な住環境が生まれます。
  • こんな生活を実現するには⇒ 方位などの敷地条件を読み解き、適切な断熱・日射コントロールが必要です。断熱は省エネルギー地域区分に合わせ、次世代省エネレベル以上が必須となり、気密が取れていてこそ、風を呼び込む家、換気のできる家が実現します。

太陽や風と仲良くなる住まいには、住まい手のちょっとした工夫が必要となります。

◎夏は太陽を遮断するための、スダレ利用や外付けブラインド、通風雨戸などの開閉。(日中は日差しを入れないよう、夕方以降は涼しい風を取り込む準備など)

◎真冬は日中の太陽熱を取り込むため、レースのカーテンを開ける、ブラインドを開ける。(日が落ちたら、断熱ブラインドを下ろすなど)

 

☑ 地球と仲良くする

  • それは⇒ 地震が来ても、安心な構造。CO2が減らせても、安心して暮らせなくては元も子もありません。
  • こんな安心を実現するには⇒地盤の状態を確認し、その地耐力に適切な補強・構造強度を確保する設計。木の家が基本形ですが、在来工法・SE工法・KES工法・伝統工法など、コストと相談のうえ、安全な住まいが実現します。

☑ 暮らしやすい間取りと自然素材

  •  それは⇒ 住まい手が10人いれば、10通りの間取りが存在するように、敷地条件によっても間取りは変化します。決して奇抜な間取りではなく、長く暮らせる当たり前の住まい。経年変化を楽しめる自然素材を利用した住まいは愛着のある我が家となるでしょう。
  •  こんな暮らしを実現するには⇒
    自分達の望む暮らしとは。ご家族で、ご夫婦で、そしてご自分でまず考えてみましょう。そして設計者と話合う事から、始まります。

自然素材は、快適な空間に安らぎを与えます。

但し、少しだけその特性を理解して付き合う必要があります。無垢の木は季節の温度変化や湿度により、収縮を繰り返します。左官仕上げの壁は、固いものがぶつかれば欠ける事もあります。欠けても修復する事が可能なのは、本物の左官材だからこそ。味わいのある住まいが実現します。

 

カテゴリー
アーカイブ