築175年の古民家再生現場「ならのきの家」
大工さんたちが苦労しながら工事が進んでいます。
昨年12月22日には昔ながらの上棟式(建前)が執り行われました。
その昔、材木の流通や製材技術が整っていなかったため木材は近くの山から切り出し、
現場でコツコツ大工さんたちが刻み、また建て方も数日かけて行われていました。
(長い場合は組み上げるのに一ヶ月以上かかっていたそうです)
現在は建て方は材木が現場に運ばれてから二日ほどで、
早い現場では1日で棟上げまで行われます。
その長い時間をかけて行われた上棟を祝し、そして職人さんを労うために
上棟式が行われたのが最初のようです。
ナラノキの家でも、現場に手刻みで加工した材を入れてからも
現地でコツコツと大工さん達が組み上げており、、、
ようやくこの佳き日を迎えることができました。
お施主さんのOさんの奥様Aさんはお花を扱うお仕事をされており、
いろんなイベントで司会進行をされることも多いそうで、
上棟式の準備も式次第を色々と考えてくださっていました。
当日は組み上がった建物内にて、関係者一同で上棟の儀を。
建物4隅へお神酒・お米を奉献しました。
その後、、、、
昔ながらの建前を行うということで、餅まきを行うことになっていました。
施主奥様のAさんが、「お餅を200個ほど用意しました!!!」と
おっしゃっていたのを事前に聞き、そんなに大勢の方がみえるのかなぁ?と
若干の不安が、、、、(^_^;)
大勢見えなかったらどうしよう、、、、と、
当日は一緒に設計を行なっている木村も家族を呼び、
私も夫に来てもらいました。
ナラノキさんは昔の豪商の名残がある敷地のため、敷地に立派な門があります。
関係者のみの式終了後に、その門を開くと、、、、、
なんと大勢の方が門の外で待ってくださっていて、
一同驚きと嬉しさでいっぱいに!
施主のOさんが事前にチラシをご用意くださりご近所に配布されたそうで、
喜んで準備くださったOさんご家族には頭が下がります。
みなさんに敷地内に入っていただき、
まずは工事請負の日沢建設さんの社長さんによる「相撲甚句」
甚句の内容はナラノキさんの上棟に合わせて作ってあり、
歌詞カードのようなチラシも作ってくださっていました。
合いの手を入れる箇所の説明があり、相撲甚句が始まります。
みなさん、合いの手を入れてくださっていて、大盛り上がり!!!
私もこんな上棟式は初めてで、楽しませていただきました。
そしてお待ちかねの餅まき!
息子のT君がお母様の用意したサンタのコスプレを着て(中学生なのに、素直、、、、)、
足場ステージに上がってくれました。↓
舞い上がるお餅、駄菓子、5円玉。。。
そしてみなさんの歓声。
ブログへの動画UPがなぜか上手く行かなかったため、
動画をInstagramにUPしていますので
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お餅が頭に当たって泣いてしまうお子さんもいましたが、、、
とにかくイベント感がすごい。。。
昔からある建物なので、ご近所の方も建物の様子をご存知の方が多く、
この家の興味深い様子などもお聞きすることができ、
建物が継承されていくこと、
街並みへの想いなども知ることができました。
人数合わせのつもりもあり、家族を呼んだ木村と私でしたが、、、、、
全くの杞憂に終わり、、、
それぞれの家族も滅多にない経験を楽しんでくれたようです。
ちなみ我が夫は北海道出身なのですが、
子どもの頃は子ども同士のネットワークで上棟の噂を聞き、
お菓子やお餅目当てに出かけて行ったそうです。
その場の空気感を共有できたことにただただ感謝し、
この日を迎えることができたことに感無量な1日となりました。
今日もこのブログを読んでくださり感謝致します!
皆さまにとって、住まいが心地良い場所でありますよう。
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