先日の日曜、2年前からお手伝いさせていただいていた、
蔵移築の竣工パーティーにお呼ばれしてきました。
この蔵は道路計画に掛かってしまい、取り壊しを余儀なくされていた蔵。
ちょうど蔵を探し求めていた方に引き取られたものです。
蔵を提供くださった中村さんが、
ご挨拶の際に「壊すしかなかった蔵が、
またこうして息を吹き返して、
東京のこの地で愛されていくのかと思うと、
本当に感無量です」
と涙ぐんでいらっしゃった事が印象的でした。
また、新防火地区での木をこれだけ使った蔵も、
大変珍しいものです。
私は今回、図面のお手伝いでしたが、
上棟時に施主ご夫妻と垂木や野地板に色を塗った事が良い思い出となりました。
現在の多くの木造住宅の工法は移築する事が難しいですが、
伝統工法の木組みはこうやって、
永くまた新しい施主の元で息ながらえる事ができます。
これは本当に素晴らしい事だなぁと、改めて感無量な気持ちになりました。
伝統工法が無理でも、
永く経年変化を楽しみながら住まう事もできます。
そんな愛される家づくりを行っていきたいなと、
感じた日でした。
暑い中、竣工式のためにおもてなしをして下さった、
徳の蔵のお施主様、
そして一緒にお手伝いをさせて下さった、
祐天寺のAIKO環境計画の相子さん、
ありがとうございました。
暑い日が続いていますが、皆さまご自愛くださいね。
ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
良い一日になりますよう。