女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

北の大地と空き家問題-その2_ワタクシゴト

前回の記事、長くなってしまったので続きを。(その1はこちら

空き家になった、夫の実家。。。

 

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住む人が居ない家。

使われない畑。

待つ人が居ない玄関。

 

あの家での出来ごとをいろいろと思い出しました。

 

義母が生きていた時は、家の廻りは沢山のお花でいっぱいだったなぁ。。。

彼女が大切に育てたトマトやきゅうりやメロン。

どれも美味しかったなぁ。

冬は家の中に植物が沢山あり、、、

ドライフラワーをたくさんもらって帰ったっけ。

息子達と作ったかまくらの中に入って、お義母さんも笑っていたなぁ。

 

17年も経ったのに、

今回の法事でも

義弟のお嫁さんとお義母さんの話をしながら、

懐かしくて、泣けてきてしまう。

 

とっても苦労してきたのに、

いえ、それ故、

私たち嫁に対して、本当に優しくて温かい人でした。

もう、あの家には居ないとわかっていても。

実家と思えているうちは、居るような気がして。

 

でも、

もうすぐ実家では無くなってしまうんだなぁ。

仕方ないのだけれど、

息子達と寂しいねぇ。。。。とつぶやきました。

 

帰りの車の中。

国道から見える実家を皆で眺めて帰りました。

飛行機からもポツンと見える家。

 

そこがどこであれ、待つ人が居る場所が故郷なのかもしれませんし、

建物は関係ないのかもしれない。

切ない気持ちを抱きながら、

いろいろと考えさせられる空き家問題です。

 

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。

皆さまにとって、住まいが心地よい場所でありますよう。

 

よろしかったら過去記事も♪

北の大地と空き家問題その1_ワタクシゴト

北の大地その壱~13回忌、義母がくれた風景

 

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2件のフィードバック

  1. spicaさん、こんばんは。
    久しぶりにブログを拝見しまして、もうもう、胸にこみ上げるものがありまして、コメントせずにはいられませんでした。

    実は私の育った北海道の実家も、いろいろあり、かなり前に売却しました。
    その時、感じたのは、spicaさんが書いてらっしゃる事と全く同じ。

    待つ人が居る場所が故郷。。。
    建物は実はあまり関係がない。。。

    私の場合は両親の離婚が発端で、実家には最初は父が一人で暮らしていて、その時はまだ「実家」という認識でしたけど、
    母がその家を買い取り、今度は母と義父がその家に住むように。
    そうなると、私的にはなんだかもう「実家ではない」と感じるようになりました。
    そしてついには、義父が北海道の寒さに耐えられない?というか冬の管理が大変になり、家を売却し内地へ。一応、売却の際には母から私に相談が有りましたが、私は既に「実家はない」と妙に納得していたもので、未練もなく売却にOKしました。
    この時、家は現実的には所有権のある母のモノだという事を思い知った感じでしたね。子供というのは実家は自分の家だと思いがちですけど。

    すみません、私事を赤裸々につい書いてしまいまして(^^;;

    ちなみに今は父が北海道で別の家に暮らしてまして、そこに仏壇もあったりで、私にとっては今の父の家が何となく実家になってます。父は独身ですし気兼ねなく家に行けて、家具なんかは昔のままですし、建物が違ってもあまり違和感がなかったりします(^^;;

    家が物質的に残っていても、赤の他人に貸すなどして空き家対策したとすれば、多分そこはもう実家として感じることはなくなるように思います。
    家人がいなくなったままの空き家だと、まだ気配を思い出したり出来るのですが、違う生活者が入ってリフォームされると、ただの建造物になってしまい、懐かしむ事が出来なく、最終的には、単なる不動産物件的な価値云々なやりとりばかりになる。。。

    そんなドライな経験をしてると、建物は主あってこそ、と、強く思うようになりまして、
    正直、主を失った(或いは存続の意思のない主の)建物の保存運動などには関心が薄くなりました。。。建築史系研究室の出身でありながら(^^;;

    (伝統的な住居を残すための一手法として古民家再生はやってはいますが…存続意思のある所有者のいる古民家しかやってません。)

    空き家問題、ホントいろいろ考えさせられますね。
    spicaさんの切ないお気持ち、ものすごく分かります。。。

    お嫁さん(spicaさん)にこんな風に想ってもらえるお義母様、ホント北海道らしい優しくておおらかな方だったんだろうなぁと想像します(*^^*)
    そんなお姑さんに私も同じ道産子としてなれるといいなぁ!(←気が早いですが 笑)

    1. kaoriさん、コメント長い事気がつかず、大変失礼致しました!&ありがとうございます。
      コメント拝見して、私も胸に込み上げるものがありました。。。
      kaoriさんのご実家も売却されたのですね。
      北海道は気候的に厳しい事や、大地の広さ故の行政の手が届きにくい事などがあり、都内の空き家問題とは、かなり違う様相を見せていると思います。
      建築物は活用してこそ。。。と、常々思っているので、保存はしたいけれど、単なる箱になってしまう事を考えると、それもジレンマだったりします。
      でも、私が民家再生を手掛けたい、、、のは、「好きだから」という単純な理由かもしれません。(すみません、kaoriさんのような高尚な考えではなくて、、、汗)

      kaoriさん、道産子ですよね〜道産子と聞くだけで、おおらかなイメージがあって、憧れます♪FBの日々の暮らしを拝見するにつけ、きっと素敵なお姑さんになる事と思いますよぉ。
      うふ☆

      いつかお会いして、こんな話やあんな話が出来たら良いなぁと、夢見ています。
      コメント、本当にありがとうございました〜

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