女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

古民家再生解体始まりました。_ナラノキのいえ

3月に入りましたね。

UPしたい記事は諸々あるのですが、、、、

ユニットで自力再生している山梨の古民家の作業を

久々に再開した事もあり、少し更新が遅くなっておりますm(_ _)m

こちらの件はまた別の機会に。

 

さて、築175年の古民家再生の「ナラノキのいえ」(昔からの屋号だそうです。)は、

2月末からの解体が始まり、3月に入り、お客様と工務店さんとの

本体工事の請負契約が結ばれました。

現在は元の茅葺の上にコロニアルが葺いてある状態。

使用できる材は出来るだけ使用するため、解体も手壊しとなります。

↓ 搬入搬出経路の問題もあり、いろいろとありましたが、

ようやく足場も掛かりました。

小屋裏に予備で入っていた茅。

まだ使えそうですね。↓

コロニアルを剥がしていくと、、、、

調査時にはわからなかった事がいろいろと発覚し、

一同困惑する場面も。

江戸時代に建造された事は棟札で確認はできていましたが、

その後、増改築も行われている建物。

トイレ棟は増築部分。

屋根を剥ぐと、何故かメッシュ筋の入ったコンクリートが出現。。。。

防水の代わりに採り入れてみたのでしょうか。

当時の流行、、、、、?

昭和に入ってから茅の上にコロニアルを葺いているようですが、

コロニアルの下は野地板という、板が張ってあるのが当時は一般的です。

ここも剥がすと、何故か板金の波板の箇所と茅の箇所。

大工さん達と話し合った結果、当時雨漏りがあり、

その補修に部分的に波板を利用。

その後、茅全体の葺き替えをやめ、全体をコロニアル葺きにしたのでは。。。

と、推測しました。

私たちが調査に入らせていただいた際も、既にかなり雨漏りの跡がありましたが、

コロニアルの下の茅は、既に発酵する寸前。

茅降ろしは、少しづつ束にしてまとめ、下ろす予定でしたが、

その方法では出来ないかもしれない、、、、という事に。

皆が思っていたより更に手間がかかりそうです(T . T)

解体は4月中旬までかかる予定です。

解体の様子も少しづつUP出来たらと思います。

 

明日は東日本大震災から7年。

この建物には関東大震災時の傷跡がありますが、

ご家族にその話が語り継がれてきているそうです。

 

震災後の復興の進む場所と、まだまだの地域。

その差が大きくなっているようで、危惧を感じますが

私たちがそれを忘れずに心に留めて日々を過ごしていく事が

大切なのではないでしょうか。

 

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。

みなさまにとって、住まいが暖かく心地良い場所でありますよう♪

よろしかったら、過去記事も♪

仲間たちと共に_久しぶりの自力再生

東北関東大震災~建築士にできること

穏やかに暮らすために出来ること

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