女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

竹小舞~美しき下地材

Komai1
現在進行中の物件は、伝統構法。

木造の軸組に筋交い(よくある、バッテンの木材のこと)を使用せず、

代わりに貫(ヌキ)という材を横にいれています。

 

耐震を考える時、

壁の仕様によって変わる倍率(壁倍率)を使って設計しているのですが、

貫を入れるなら面材(壁の仕様)に合板という、考え方は構造的に違うと思い

(書くと長くなるので、省略します)、

今回は合板などの面材を使用せず土壁を使用します。

(土壁は軸組み工法でも使用可能です。)

 

とは云え、土壁の設計は初めてです。

 

ワークショップで土塗り体験はあるので(ブログアップしそびれてます)

工程の流れ自体は把握しているのですが、

現場で発酵させている土を見ると、、、、

「まだかな~」と楽しみになってしまいます。

 

そんな土のお話はまた今度ですが、

どんな左官にも下地は必要となり、

今回は耐力壁にするための土壁という事で、

下地は「竹小舞(タケコマイ)」となりました。

 

何それ?という方も多いと思います。

古~い家の壁が剥がれて、

格子状の木のようなモノが見えているのをご存知の方、

それが竹小舞です。

 

「木小舞(キゴマイ)」といって、

木材を使用することもあるそうで・・・・

 

竹を専用の道具で割き(写真を撮り忘れる失態!)、

壁となるところに編んでいきます。

 

使用する竹にも切り旬があるそうで、

11月~2月が良いとか。

木材の切り旬とほぼ同じ?

 

この日は中間検査もあり(静岡県では、4号建物でも中間検査があります)、

無事終了。

ほっ。

 

そして、、、、

やっぱり、

光を透過した竹小舞の美しい事!

 

このままにしておきたい・・・密かに思う私です。

 

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