女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

快適さって何だろう?

昨日、南先生のお誘いでBB研究会(ベストバランス研究会という名の、

高気密・高断熱の勉強会だそうです。)が行う

オープンセミナーに参加させていただきました。

 

「BB健康住宅考」というテーマで、

田辺新一先生のお話と南先生、田辺先生の対談。

 

田辺先生からはイギリスの-住宅における健康評価-制度について説明がありました。

 

イギリスではかかりつけ医にかからないと、

総合病院などでは診てもらえないため、

各人の健康データと住宅の建築年度などの情報が

ZIPCODEとストリート名などとリンクしているそうです。

また、その住宅の危険度の判定も専門の検査員により、

判定されデータが蓄積されているそう。

 

ここで云う「危険度」は耐震や雨漏りなどの事だけではなくて・・・・

健康や安全に関しての危険度!というのが画期的でした。

住宅の構造や環境におけるリスク・・・

例えば、転びやすい階段であったり、温度差の激しい浴室などを判定する事で、

重大なランクの家は修繕する義務があり、

低所得者や高齢者などにはローン優遇などの措置もあるそう。

 

それらはデータで統計を取ったものを利用しているので、

日本のように「大きな事故」があって慌てて対象物の全面排除をするような事にはならない・・・という話が印象的です。

この話と同時に、イギリスの最先端エコ住宅の説明もあったのですが・・・

南先生との対談でもありましたが、

快適さって何だろう?と、考えてしまいました。

 

日本人は窓を開けて風を通す事を「気持ち良い」と感じますが、

そうは思わない国の人もいるとか、

気流OKの民族、

ダメな民族、

体感温度も人により国により、様々。

 

お風呂の話にもなりましたが、シャワーだけで済ます民族性、お風呂の大好きな日本人。

省エネならばお風呂で使用する水の量も考えなければ、

世界に遅れるのでは?という質疑なども出ていました。

 

何を快適とするのかは、科学だけでは語れないような。

環境や人種で、同じ人種でも体質が違っていたり。

 

「世界基準のいい家を作る」の森みわさんもいらしていて、

南先生の断熱論と森さんの断熱論、

これも両方聞き、どちらも正しいと思うと、

何をしたいのか・・・・?と、

自問自答する自分がいたりします(笑)。

 

結局は自分が設計する上で何を目指し、

どこに基準を置くのか・・・に尽きるのかなぁ?と思うのですが、、、

 

高温多湿の日本の夏でエアコンをあまり利用しなくて済む、

風の抜ける家。

 

真冬に陽だまりのようにぬくぬくした家。

 

日中は照明を点けなくても程よい明るさを保てる室内。

 

落ち着いたインテリア。

 

そこで日々の暮らしを楽しんでいける家。・・・・

そんな住まいを目指していきたいと思っています。

 

昨日はまた新たな出会いがあり、興味深い会でした。

BB研究会の皆さま、ありがとうございました♪

 

最後まで読んでいいただき、ありがとうございます。

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4件のフィードバック

  1. 青い森の自遊人さん
    はじめまして。
    大変貴重なコメント、ありがとうございます。
    うんうん、頷きながら読ませていただきました。
    また勉強させてください!
    ハンドルネーム、素敵ですね。

  2. 初めまして、青い森の自遊人と申します。
    年齢は64歳のおじいさんです
    今は仕事を止めのんびりと夫婦と母の3人暮らしをしております
    (年金暮)の自遊人です(笑)
    「快適さ」ってなんだろう?
    難しいですよね
    その時の施主さんの要望と設計者の知識と経験での提案等で建築されて行くことが多いと思いますが、次へ引き継がれた時に、次世代のライフスタイルに合うかどうかは分かりません
    私がが思う基本5条件+α
    1・省エネ性
    2・耐久性
    3・メンテナンス性と維持費(将来もローコストで簡単に出来ること)特に設備
    4・に空間の自由性
    5・にいつの時代にも入手可能な資材を出来るだけ多く使う事
    以上が5つが基本になると思いますが、それ以上のαは設計士自体の自信のあるものを付加価値として提案・アドバイスをすることだと思います
    快適性の満足度は人はもちろん地域性や自然条件でも違って来ますので常に勉強して行かなければならないと思います
    100年住宅とか200年住宅とか言われている住宅がありますが、
    果たして100年後200年後に本当に存在しているのでしょうか?
    疑問です?
    しかし建築物とくに住宅は一生の生活場所ですので、老後のライフスタイル(経費も含)を真剣に考えて提案されることを期待しています
    経験からいろいろお話したいのですが・・・

  3. てつぽんさん
    はじめまして!コメントありがとうございます。
    少しでもお役に立ったのなら、嬉しいです。
    私もそちらのブログを覗いてみますね。
    応援、ありがとうございました。励みになります。

  4. はじめまして
    たまたま当ブログにめぐりあえて、ついつい最後までよんでしまいました。
    いろいろと勉強になりました。
    応援ポチッ

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