今日は二十四節気 の夏至。
先日、出張でデンマークに行った友人から、
冬が長い北欧では春の到来を歓び、
夏至祭がとても素敵らしく、一度行ってみたい!
と、聞いたばかり。
北半球ではお陽さまの出ている時間が、一年中で一番長い日。
これから日が短くなっていくとは、、、
まだ梅雨明けもせず、、、
夏の夕暮れを愉しんでいないのに、、、
少し残念な不思議な気持ち。
自立循環型住宅を設計の基本としていると、
軒の出と太陽高度の関係は、とても大切なことがらです。
夏至の今日から日が短くなるのなら、
今日の太陽高度を基本とし、
軒の出を考える。
日本の民家は、そんな当たり前の日射遮蔽と
日射取得を自然に行える、素晴らしい造りだなぁと、
改めて感じます。
けれど最近の日本の気候を考えると、
夏至だけを基本としてはイケナイ。
そう、勉強会で教わります。
今年も5月頃から気温が上がり、既に夏日を記録しました。
近年は残暑も厳しく、夏と秋の境目が曖昧な気がします。
とはいえ、軒の出を深くすればする程、
春や秋の日射取得は遮られ、、、、
また、都心での家づくりでは、
必ずしも南に面して軒の出を深くする事が
叶わない事もあります。
日本では2020年に改正省エネ基準といって、
全ての新築住宅での断熱などの施工が義務化される予定です。
断熱を強化すれば快適かといえば、
夏は日射を取り込まない工夫をしなければ、
暑くて心地よく過ごせなくなってしまいます。
夏は室内が暗いくらいが、涼しい(日射を入れない)。
とは、言いますが、
軒の出以外の工夫では、
「外付けブラインド」「採風雨戸」などが有効ですので、お勧めしています。
遮熱型のガラスもあるのですが、、、
これ、冬場の日射も遮熱してしまうので、、、
使い方によっては、イマイチの場合もあるのです。
日射遮蔽は窓の内側よりも、外側の方が有効ですので、
昔ながらのスダレも、実は優れものです。
軒の出が少なくても、霧よけ(小さな庇)程度の庇があると、
夏場だけスダレを掛けるのにも便利です。
最近は「農業用遮光ネット」もとても有効なので
風情には欠けますが(笑)、
軒の出だけでは防げない窓にはお試しくださいね。
かく言う我が家。
予算の都合で外付けブラインドが叶わず。。。(汗)
後付けのステンレス製の庇を利用して、
この夏は、農業用遮光ネットを 使用してみる予定です。
ご報告は、秋分の頃にでも。
今日もここまでありがとうございました。
夏を気持ち良く愉しみましょう♪
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2件のフィードバック
aoaoさん、こんばんは。
コメントありがとうございます♪
そうなのです。回転窓やたて滑り窓(採風には有効なのですが)だと、スダレや外付けブラインドが厳しいですよね。。。aoaoさんの目線は、逆に設計者側からは打合せの際に気をつける点ですね。ありがたいです。
スピカさんこんにちは。
軒を出したくても都会の家では難しいですよね。外付けブラインドを付けたかったのですが回転窓の為に付けられず・・・リビングダイニングはFIXと外開きドアの組み合わせに変えたので外付けブラインドも可になったとしても費用を捻出するのが難しそうです。プランする時の優先順位の付け方で何を選ぶかは重要ですよね。建築士や工務店側の方が計画段階でその土地に合った方法を説明してくれると納得した予算取が出来ると思うのでブログで為になる情報を発信してくださるのはとてもありがたい事と思います。