女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

もうすぐ上棟~建て方開始

6月も終わろうとしています。

梅雨真っ只中の先週から、建て方が開始されました。

普通の在来工法やSE構法では、

上棟(棟が上がる時)は建て方開始とほぼ同日に終了する事が多いですが

(規模にもよります)、

今回は伝統構法。

Tate
足固め(根固め)や、

貫(筋交いが入る以前は、横に材が入っていました)、

一番梁・二番梁という梁組み、古材使用もあったりと、

木材の量も多く一日では終了しません。

 

今回は9人の大工さん達が総出での建て方開始。

 

それでも昔は、100人位の人達が集結し一日で終わった仕事だと、

卓越技能者のお父さんに説明されましたが、

100人入れる現場とは!と、そちらに驚きましたが、

考えたら古民家はゆったりと建っていますよね。

 

仕口という

材木の繋がる組手の箇所が組まれる様子を見逃したくなく・・・

ちょこちょこ現場へ行くので、慌ただしい日々。

初日は一日開けていたので、

丸一日組み上がっていくのを眺めていました。

 

建て方の日。

 

どんな工法でも毎回想う。

「 設計者はただただ見守るだけ。

手を動かす人達を信じ、感謝するのみ。」

 

今回は久々の手刻み、

そして初めての伝統構法という事で更に感無量に。

 

一緒に見学していたTちゃんは、初めての建て方。

 

「こんなに一生懸命家を造ってくれてる なんて。

もっと伝統技術を広めないといけませんよね!」と興奮気味。

 

私も、もっと木の家を設計したい!

と熱ーく感じてしまいました。

 

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