女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

錆蛍壁_左官仕事

この頃、雨の日が多いですね。

しばらくお陽さまを見ていないような。。。

空梅雨の分を取り戻すかのような豪雨だったり、

大地にこれでもかと、爪痕を残して行く台風だったり、

どうかこれ以上被害が大きくなりませんように。

と、祈るばかりです。

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ところで、しばらくブログを更新していなかったので、

どの記事からUPしようかと迷う事しきり。

いろいろあるのですが、今日は私の大好きな素材のお話。

左官の事をお伝えしようと思います。

 

5年前に竣工した、土壁・伝統構法の「千鳥のいえ」。

この春から増築工事の設計を行っていました。

ここは私が担当させていただいた、「千鳥のいえ」とユニットでお請けしたRCの別荘。

同じ敷地内にあるのですが、

この度、この2つの建物をつなぐ増築工事を行う事に。

よく温泉旅館にあるような、いわゆる渡り廊下、、、、

の、イメージだったのですが、これがなかなか難しく。

合法的にクリアしようとすると、次から次へと難題が降り掛かり、

まるでゲームのステージを上がっていくような笑。

それでも、ようやく、

確認申請を提出し、

見積依頼を掛けるところまで漕ぎ着けました。(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨシ!

 

さてさて、前置きが長くなりましたが、

今回、この増築工事の中にある左官工事で、

【錆蛍壁】を取り入れる予定です。

これは「ほたる壁」「錆聚落」とも呼ばれるようですが、

土壁の中に鉄粉を混ぜ込むので、時間と共に酸化した鉄が浮き出て、

ホタルが飛ぶように見えるのです。

日本人の感性は、本当に素晴らしいなぁ。。。と思いますが、

酸化する、、、という事は当然、外気に晒された方が良いので、

室内での蛍壁は、結構難しいようです。

四阿(あずまや)のような所での方が、早く、綺麗に発現するとか。

 

左官屋さんに作ってもらったサンプル達。

↓左端が蛍壁用

hotaru

写真では、ちょっとわかりにくいですが、外に数ヶ月放置して錆を出したとか。

経年変化でまた新しい表情を魅せてくれる左官壁。

「りすと暮らすいえ」でも、少し変わった左官仕上げを取入れる予定です。

どちらも現場が楽しみです〜

 

今日もここまで読んでいただいた事、深く感謝致します。

皆さまにとって、住まいが心地よい場所でありますよう。

 

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竹小舞~美しき下地材

千鳥のいえ~和のしつらい01

千鳥足

 

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