オペラシティ、アートギャラリーにて開催中の伊藤豊雄展に行ってきました。
彼の中ではガウディが踊ってるようで、
rがかってる造形、波打つ床、など、原寸大の図面と共に展示され、楽しめる空間です。
一部、土足厳禁の空間もあり、ブーツでなくて良かったよ・・・と、ほっとしたり。
今回、私が興味を持ったのは、
現実に波打つ屋根の型枠と配筋の展示、
施工中のビデオ。
あの曲面にコンクリートを流し込む・・・というのは、至難の業なのでは?
実際に使用したという型枠の上に、
部分的に配筋がしてあり、
型枠の上に上がれるようになっています。
自分の現場でもなければ、実際にああやって間近に確認できる機会というのは、
そう無いものなので、興味深く、楽しい時間でした。
線だったものを、
カタチにして
空間として表現するのは建築家だけれど、
現実に目に見える空間に変えていく力は職人なくしてはあり得ない・・・
特に地震大国の日本では、技術に裏づけされたものでなければいけないので、
その技術力の高さにも感服します。
おもしろかったのは、一緒に行った友人との会話。
友人は建築は門外漢の人だったのですが、
彼女いわく「あの施工をやらされる職人さんたちって、こんなメンドウな事やらせやがって!なんて、
思ってるよね?」と。
「え~!私はビデオ見ながら、こんな良い仕事できて職人冥利に尽きるぜ!って思ってるだろうなぁと、
考えてたよ」と、真逆の思いに大笑い!さて、どちらなのでしょう?
もしかしたら、設計する側のおごりかもしれないな・・・とも。
こんな良い仕事できて職人冥利に尽きるぜ!と思ったとしても、
現実の空間に変えてくれる職人さんたちに、
感謝の念は忘れないようにと、肝に命じました。
12月24日まで開催中です。