女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

不知夜月(いざよいづき)のお月見のお話~和のいえ櫻井

Photo 昨夜は十六夜。

いざよいづきでした。

武蔵境の古民家、「和のいえ櫻井」さんで行われた「お月見のお話と尺八演奏」に行ってきました。

お月見のお話・・・・でしたが、開催は日中(笑)。

Photo_2

子供たちがまだ小さかった頃は、十五夜にお月見団子を買ってきて、満月を眺めたりしたものですが、最近の我が家は「今日は満月だねー」という会話のみ。

元は中国の貴族社会から平安貴族へと伝わった、中秋の名月を鑑賞する風習と収穫祭が融合したものですが、十五夜だけ愛でるのは、「片見月」と言って不吉だとか・・・

一ヶ月後の十三夜(今年は十月三十日だそうです)を一緒に祝うのが、本来の風習だそうです。

昨日の和のいえ櫻井では、お月見のお供えを十五夜・十六夜・・・それぞれのしつらいが飾ってありました。

上の写真は「いざよいづき」のお供え。ススキ・栗・お団子・ナタ豆。

色の和名にも、素敵なものがたくさんありますが、新月から三十日(みそか)の月まで、それぞれに月の名前があり、日本人ってなんて感受性の強い民族だったのだろうと、その表現力に感心させられます。

それだけ、月と生活は密接なものだったのでしょう。新月伐採など、月には神秘的な不思議な力がありますね。

Photo_3 和のいえ櫻井は、古民家を活かし、地域で学童保育や介護サービスを行っているそうです。

民家再生の事例はいろいろありますが、こういう活かし方も地域密着型で良いなぁと思いました。

お月見に限らず、年中行事でいろいろ行っているそうなので、興味のある方は是非行ってみてくださいね。

土間を改装した、大きな梁が美しい空間が迎えてくれますよー

 

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2件のフィードバック

  1. WAWAWA@ガーデンハーモニーさん
    現代人は自然を感じる機会が減ってしまって、
    昔の人ほど観察力が鋭くないような気がしますよね。
    二十四節気も素敵です。
    日常の会話で、何気なく使えるといいのですが、なかなか・・・

  2. こちらにも。
    ステキな場所ですね~!
    古民家が、地元の生活にしっかりと取り込まれている・・・
    そんな利用のされ方は、いいですね。
    >日本人ってなんて感受性の強い民族だったのだろう
    ホントそうですね。
    色の名前、月の名前の他には、二十四節気がイイな~と、よく感じます。
    自然に根ざした、繊細な観察力、
    “日本人らしさ”って、そういうものかもしれません。

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