女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

ちっちゃなリフォーム

S1 S2

都内のちっちゃなリフォームが終了し、

お客様のsさんより、メールをいただきました。

「弟の縄梯子はやはり不便で、本人しか登れません。

今後は自分で工夫してもらいましょう。でも、自分の机で、

宿題の最後の追い込みをしていました。

兄も大変喜んでおり、

上から降りてきません。

滝川さんのアイディアに皆が感嘆しています。

今後のご活躍をお祈りしています。

また、機会がありましたらどうぞ宜しくお願いいたします。

ありがとうございました。」

このお宅はRC造の一戸建て、

二人のお子さんで一部屋を利用していましたが、

中高生になり就寝時が少しづつずれて来たため、

「寝たいのに、明るくて寝れない」「収納スペースがない」

「窓際は寒くて、落ち着いて勉強できない」などのご不満があったそうです。

そこで・・・・

◎ 落ち着いた個室の確保→勉強をしたい時だけ、引き戸を利用

  (窓際の机スペースには、100V対応の薄い床暖を設置)

◎ 収納スペースの確保&生活時間帯の違いによる就寝場所

  →このお部屋は天井高がかなりあったため、

下部をクローゼット・上部をベッドとして利用できるよう工夫しました。

写真左側にハシゴが見えますが、これが「寝るため」の場所への入口です。

Sさんのコメントにある「縄梯子」は、

下のお子さんの「どうしても縄梯子でロフトに登りたい!」という希望に

応えたものですが、本当にそれで構わないのか、

設計段階、工事中にSさん、私、大工さん達に確認され、

本人の意思が固かったので実現しました。

引き戸を開けると、それなりの広さは確保できるので、

それぞれのお友達が遊びに来た時にも対応でき、

何よりも今まで自分の机で勉強しなかったのに

(ベッドでゴロゴロやっていたらしいです)、

机に向かうようになった!と、喜んでいただけました。

 このリフォーム、真夏の工事だったため、小さな空間での作業は

職人さん泣かせでもありました。

皆さま、お疲れ様でした。

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