ここ数日、東京は夏日が続いていますね。
春を楽しみたいので、「例年の気温に戻って」と、
心の中で願っています。。。
さてさて諸々、打合せや現場を理由に
更新を怠っているうちに、、、
「ナラノキのいえ」の解体工事が無事終了しました。
今日はそのお話を2回に渡ってお伝えしたいと思います。。
↓ 茅(カヤ)降ろし中
ナラノキのいえは江戸時代後期に建てられた、
築175年ほどの木造建築。
明治か大正の頃に一度増築されたと見られ、
昭和に入り、数度に渡って水回りに手を加えられていました。
20数年前まで使用されていましたが、
その後、同じ敷地内に建てられた住宅にお住まいになっていらっしゃいました。
(古民家をお持ちの方は、敷地が広い場合が多いので、
そういう方は多いみたいです。)
↓ 茅がすべて取れました。
同じ場所で再生を行う場合、
・その場で上部構造を持ち上げて基礎の補強や再生を行う、
「揚げ屋」
・敷地に余裕がある場合は、上部構造を移動させて基礎の補強や再生を行う、
「曳家」
・その場で基礎の補強を行いながら補修をする方法。
・一旦全ての材を解体し、組み直す方法。
などがあります。
今回は細い柱材なども多かったこと、コストの面もあり、
一旦解体し、組み直すことにしました。
↓ 茅が外れた内部の梁上から
茅葺きには「サス組」という、小屋組(屋根を支える部分)が多く、
ナラノキのいえも叉首(サス)組でした。
サス組は現代の小屋組に比べると弱い部分が多いので、
今回の工事では小屋組は変更します。
↓ 茅が外れた、1階部分から。
現場で見ていて、以前、土壁の伝統構法の設計をさせてもらった際の、
竹小舞(土壁の下地組み)の状態を思い出しました。
光が入る状態は美しいですね。
↓ 降した茅はこちら。何かのオバケみたいですね。。。
内部で発酵していた分があったので、これ位ですが、、、
茅の処分はかなり大変な事で、産廃扱いとなってしまうので
費用もかかります。
いろいろと良い方向に進み、今回は場内で発酵させます。
この山がぺったんこになるとかw
その後、肥料として某所で使っていただく事になっています。
茅降ろしが終了したので、ここからはクレーンも入り、
いよいよ材の解体が始まります。
材の解体作業は次回に続きます。。。
それにしても今日の暑さ、、、
急激な温度変化は身体が慣れず、熱中症になりやすいそうです。
とはいえ、明日は涼しくなる模様。
自分にもですが、皆さん体調には気を付けましょうね。
今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さまにとって、住まいが心地よい場所でありますよう。
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