女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

あれから16年~木の家のこと

16年前のこの日、阪神淡路大震災でしたね。

当時、次男は0歳。

1月19日生まれだったので、もうすぐ1歳になろうとしていました。

なので、次男の誕生日が近付くと震災の記憶が蘇ります。

と、書くとまるで体験したようですが、

私は東京に住んでいたので早朝の上空の映像をただ茫然と眺めていた記憶です。

ボランティアで関西入りする知人や友人を見て、

建築士なのに何も出来ないジレンマと

小さな子どもを抱えている人達の苦労を考えると、

人ごとではないと感じました。

何かの雑誌で紙おむつやミルクが足りないと知り、

友人とダンボール箱に沢山詰めて送り、

雑誌を通じて届いた事を確認したのも、

つい先日のような気がします。

 

あの時、木造の長屋が壊滅的だったので、

「木の家が危ない」とまことしやかに言われていましたね。

実際は老朽化した木造建築物、

構造的に危うい建築物などが壊れてしまったようですが、

建物が凶器になる怖さを本当の意味で知ったような気がします。

 

9/1が防災の日と言われてもピンと来なくて、

今日この日になると映像だけだったのに、

とてもリアルに身の危険を感じるのは、

やはり周囲に体験者がいて話を聞く事ができるから。

 

木の家は、この16年で耐震の取れた建物へと変貌を遂げていっていると思いますが、

それもきちんと勉強している設計者、施工者があってこそ。

 

既存住宅の耐震補強はあまり進んでいないようですが、

もっと周知されて安全な家に住む方が増えると良いと思っています。

 

木の家を設計する者として、

構造的にも環境的にも「安全」を肝に銘じていたいと考えています。

耐震診断はお住まいの市町村でも診断士を派遣してくれたり、

助成金が出たりする所もあります。

是非利用してくださいね。

 

2件のフィードバック

  1. kaoriさん
    こんにちは。
    kaoriさんは大学生だったのですね。
    しかも関西にいらっしゃったのですかー
    大変でしたね。
    私も同年代(失礼)の気分でいたのですが、お恥ずかしいです。
    子育てでは先輩かもしれないですけれど、仕事面ではkaoriさんに続け!という気持ちでやっていますよー

  2. spicaさん、こんばんは☆
    阪神淡路大震災の時、下のお子さん0歳だったのですね。これまたびっくりです。
    私は、ちょうど京都の大学に在学中に震災にあい、同じ研究室で命拾いした仲間などいて、強烈に記憶に残っています。
    が、まだ、学生でしたので、spicaさんみたいに建築士としての使命感はまだ全然なくて、ちょうど修論を書いている真っ最中だったので、ボランティアまでは出来ず、なんだかやり場の無い気持ちだったのを思い出しました。
      
    それにしても、spicaさんとはあまり年の差が無かったように思っていたのですけれども、震災時のお子さんの年齢を聞くと、いろんな意味で大先輩だなと、ホント尊敬してしまいます!
     

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