昨日の施主打ち合わせにて。
こんなに大勢で参加して、良いものだろうかと思うのですが・・・・
設計者・デザイナー・マネジメント計7人の大所帯で
押し掛けさせていただいています。
その際の施主のひと言。
この不思議な?構成の仕事のカタチは、
いろいろな方に「聞いたことがない」「うまくいくの?」と、言われているようです。
これがまた、不思議とうまく動いていて・・・・
昨日の打ち合わせで、
このメンバーでうまく動いている理由がわかったような気がしました。
施主との打ち合わせに臨み、かなりのディスカッションを繰り返すのですが、
全員一致にならずに議論を繰り返す箇所が、
施主の気になるところと一致するのです。
事前にかなり追及している分、いろいろな方向性を示せるのでは?
と、自己分析。
メンバーがうまく、
適材適所でそれぞれの魅力を発揮しているのだろうなぁと感じながら、
私がいつも頭に浮かぶのは「みかんぐみ」という設計事務所のことです。
私は建築家ユニットという意識を持っていたのですが、
どうやら設計事務所らしく。
ディティールという雑誌の夏季号に、
みかんぐみに関する記事が掲載されていたのですが、
そこにまさしく私たちが杞憂されていることについて触れられていました。
多様性を堅持した組織を標榜する集団の維持は極めて困難である。
額面通り、多様性を重視し、個人の存在を強調しすぎれば、
多様性は損なわれる。
両者はおおむね対峙する。
一般にそう考えられているからである。
一方、組織の活性化には多様な価値観の導入は必至であり、
優れた組織は、常に多様性を堅持している。
「みかんぐみ」が外からは建築家集団のように見えるにもかかわらず、
彼らが「設計事務所」であると自己紹介する背景には、
深い自己認識があるに違いない。
ディティール第181号(夏季号) 内田祥士 彰国社より
住まいは、建築家の自己実現のためではない・・・・と、
たぶんメンバー全員が感じているからこそ、
うまく回っているのかもしれませんが、
深い自己認識が私達にあるかどうかは別として(笑)、
この物件ではそのように動いているのだと思います。
なかなか出来ない体験なので、楽しみつつ、
施主に、これまた永く愛される家を目指していきます。
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