女性建築士のパッシブな家づくり~スピカ建築工房~

配筋検査で見ているコト

Haikin
今週初めは配筋検査でした。

木造での配筋検査は通常は一回。

基礎部分の鉄筋の確認となります。

ここで確認しているのは、

設計通りの鉄筋径を使用し、

指定した間隔で鉄筋を組んでいるかどうか。

「定着長さ」と云って鉄筋のつなぎ目が決められた寸法以上でつないであるか、

「かぶり厚」という鉄筋の上のコンクリートの厚さが規定以上になっているか・・・

なども確認しています。

「かぶり厚」をきちんと取らないと、

鉄筋が露出しやすくなり、コンクリートの中性化が進み、

万能と思われているRC造も早く劣化してしまいます。

 

特に今回は海沿い。

塩害もあるので、大変です。

 

ひと言で「木造」と云えど、

やっぱりコンクリートの御世話にはなるのですよね。

そう考えると、

石場建ての古民家が100年以上持っているのは、

「木」の持つ特性を十分に活かし、

基礎を石とし、

通気が良い(要はスースーして寒い)からなのか?

でも、コンクリートだって、

元は天然資源で出来てるんだよね~などと、

現場で論議になりましたが、

金物の存在も大きいような気がしています。

 

さて、今回の配筋検査は指摘事項も2か所と少なく、

とても綺麗なベースが出来上がりました。

 

翌日はコンクリートの打設(※生コンクリートを流し込む事)。

お天気がギリギリもってくれたようです。

今頃、ホカホカの湯気を立てながら、

静かに横たわっていると思います。

Do

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