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暖かな土曜の昼時、いいひさんと共にとある見学会を訪れました。

こちらは南先生が基本設計をされ、杉坂建築事務所さんが実施設計をされたパッシブ住宅です。

内部は撮影禁止でしたので写真はないのですが、程良い空間はどこも居心地が良く、太陽の光と風を入れる工夫をされたプランニングは見事なものでした。

お施主さまが、既に住まわれて1年後という見学会に、施主と設計者の信頼関係を垣間見て、そこにも感動。

外張り断熱と1階のみの床暖房の家は、敷地に対して建物を南に振り、お日様の恩恵を最大限に受けるよう工夫されています。

南先生が「太陽と風の関係を考えたら、自然とこの形になった」とおっしゃっていましたが、緩い坂道の途中にあるこの住宅は、道路に向かって整然と並ぶ住宅ばかりの街並みに、どっしり構え、「自然体で生きようよ」と語りかけているようでもあり、私の大好きなチャールズ・ムーアの「シーランチ」を彷彿とさせる板張りの外観と共に、お散歩途中にふと寄ってみたくなるような建物です。

中に入る前に南先生からお話を伺い、その外観にテンションUP!した、いいひさんと私・・・設計者の目線から、いつの間にやら暮らし目線にシフトチェンジ(笑)。こういう住宅を設計したい・・・と話しつつ、こういう住宅に住みたい~と語っていました(笑)。

暖気・冷気を効率的に回すため、間仕切りの少ない回遊性の高いプランでしたが、ワンルームような印象はなく、それぞれが居場所を見つけられる空間。そしてその空間を理解し、うまく使いこなしている施主のご家族。

アットホームな空間は、よくある建築雑誌の「生活感のない美しさ」とは違い雑然としているのですが、その住みこなしている「こなれた感」が、とても素敵で好きな空間でした。

いいひさんが、早速その空間スケッチをUPされていますので、是非見てくださいね!

それにしても・・・このパッシブ住宅では、昨年の夏は2週間しかエアコンを使用しなかったとか。冬も床暖はそこそこの使用で、起床時の室温は17度くらいを保っているので、起きるのがラクだとは奥様のご感想。

都会の狭小住宅でも、何とかこの考え方を取り入れたいと思っているこの頃・・・大変魅力的な見学会でした。

南先生、杉坂建築事務所さま、施主のT様、ありがとうございました♪

 

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