タデラクトってご存じですか?

モロッコしっくいとも云うのですが、マラケシュ石灰を使い、

石と黒石鹸で仕上げていく伝統的な左官のことなのです。

艶がでて撥水できるため、水廻りでも使用する事が可能です。

日本のしっくいとの違いは、

◎ 若干の水硬性と気硬性(日本のしっくいは気硬性といい、

  空気に触れて硬化します)

◎ スサ・フノリなどのバインダー不要

  (天然の接着剤のようなものです)

◎ 浴槽・洗面ボウルなどの直接水を張るような所での使用可能

  (各種、条件によります)

以前から興味があり、使用してみたいな・・・と思っていたのですが、

なかなか機会がなく・・・・

メーカーに問い合わせて、条件が合わずに断念した事もあり・・・

そんな中、クスノキブーム(NHL)という水硬性石灰を使用するため、

メーカーサイトを見ていたところ、タデラクトの文字が!

こちらでも扱っているのかーと読んでいたら、「講習会」の文字も。

これは行くしかないでしょー(笑)と、

一緒に仕事をしている、Tちゃんと行って参りました。

当日の講師は大森基伊さんという、情熱溢れる左官職人さん。

今回はタイルを作製しました。

~タデラクトのできるまで~

01_2 ◎ 下地に使用するタイルに、

   NHLを塗ります。

  (ここまでは、

  用意していただきました)

 

ここに、刷毛で水を含ませます。



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◎ 石灰に混ぜる、顔料。

  これは、その一部。

  ブルー系はお高いそうですよー


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◎ 顔料を混ぜます。

 (そういえば・・・

 日本の消石灰は水を加えたら

 発熱したけれど、

 これもするのかなぁ。)

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 これを先ほどのタイルに

   塗ります。

  そして左端に映っている木ゴテで

  押さえます。

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 ◎ その後、小さな金コテで

 更に押さえ・・・

 下地が水分を吸ってくれるので、

 しばらく放置。

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 ◎ タデラクトを磨くための、石。

 磨く面は平らになっています。

 

 どれも天然石ですが、

 「ニコタマ」産もあるとか(笑)

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 ◎ 石で押さえていきます。

  途中、大森さんの判断で

  スクレーパーのようなモノで

  押さえて水分を出したり・・・

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  黒石鹸登場!

 

オリーブなどで出来ている、

 エステなどでも使用しているような

 石鹸だそうです。

 これを水で薄めたものを、

 刷毛で塗り、石で磨いていきます。

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◎ 完成!!!

 



 

実は、私は最初の下地の水加減を多めに塗布してしまい、

更にモロッコ漆喰を多めに盛ってしまい(他の方より厚め)、

水分が抜けずに、講座中は2テンポくらい作業が遅れていました(泣)。

完成写真は翌日のもの。

さっそく、ミーティングに持って行き、タデラクトを熱ーく語ってきました。

そして、なんと!

次回の施主打ち合わせのプレゼンに、このサンプル(シロウト作品ですが)を

持っていくことに・・・いいのだろうか。

でも、使用できるといいなと思っています。

ご自宅に、取り入れてみたい方はご連絡くださいね~

 

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